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短信:子供の医薬品誤飲事故の発生増加で消費者安全調査委員会が意見具申

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 子供による医薬品誤飲事故の発生状況について、公益財団法人日本中毒情報センター(以下「中毒センター)の収集情報によると、5歳以下の子供の医薬品等の誤飲事故情報の件数は、平成18年以降増加傾向にある。特に一般医薬品等に比べて、医療用医薬品の誤飲が増加する傾向にある。

 

 平成26年1月~12月に中毒情報センターが収集した5歳以下の子供の医薬品等誤飲情報では、8433件のうち、症状が出たものが849件あった。

 

 消費者安全委員会では、この情報にもとづき調査委員会として、子供による医薬品誤飲事故に関して事故調査を行う事故に選定。およそ1年をかけて調査・評価を行った。

 

 誤飲事故発生場所は、9割近くが自宅であり、8割が医療用医薬品であった。

 

 誤飲事故が発生した状況では、①医薬品の置き忘れや一時保管していた場所から子供が手に取って誤飲する事故や、②手が届かない、目に触れないはずの保管場所から子供が取り出して誤飲する事故が確認された。保護者の想像を超えた子供の行動による誤飲事例もあった。

 

 保護者調査では、子供の誤飲事故が発生している状況を保護者が認識していないケースが多く、回答者の3分の1に及んだ。

 

 中毒情報センターへの相談事例や、小児科医への聞き取り調査結果では、誤飲して重い中毒症状を呈した事例や、重い中毒症状を呈するリスクが高い医薬品として、向精神薬、気管支拡張剤、血圧降下剤、及び血糖降下剤などがあった。これらの誤飲による入院が確認されていることから、同センターでは、誤飲防止に特に注意を払う必要性を強調している。

 

 これらの調査・評価結果を踏まえ消費者安全委員会では、厚生労働大臣に対して

 

*チャイルドレジスタンスの包装容器の導入
*医療関係者や地方公共団体を通じたリスクの周知

などを求めた。

 

 また、消費者超長官に対して、保護者への注意喚起を広く、継続的に行うよう意見具申を行った。

 

◆「消費者安全調査委員会」
平成24年10月設置
消費生活上の生命、身体被害の事故原因を究明する調査及び評価を行う。必要に応じて、講ずべき施策や措置につき、内閣総理大臣及び関係行政機関の長に対して意見具申を行うことができる。

 

◆「チャイルド レジスタンス」
製品の構造を子供が扱いにくいものにすることで、子供のけがや事故を防止する考え方」

 

◆子供の医薬品の誤飲の際の相談機関=中毒情報センターの「中毒110番」  
#8000 (小児救急電話相談)