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短信:難治がんに朗報・・BNCT(ホウ素中性子補足療法) 総合南東北病院(郡山)、国立がん研究センターで実用化発進へ

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 これまで大学の実験用原子炉などで行われてきたBNCT(ホウ素中性子補足療法)。

原子炉に比べて、小型で安全性が確保しやすい病院設置型加速器の開発によりこのほど日本の医療機関で世界で初めて実用化に向けた治験が開始される。

 BNCTは、放射線治療法の一種で、人体に影響の少ない中性子をがんに照射し、がん細胞に選択的に取り込まれたホウ素化合物(ホウ素化フェニルアラニン)と核反応を起こさせることで、がん細胞だけを死滅させる治療法である。ホウ素化合物が集積されたがん細胞のみが強力な殺細胞効果をもつアルファ線のために損傷され、死滅する。放射線の射程は細胞1個分程度で周辺の正常細胞は損傷されにくいとされる。

 治療中、患者に与える苦痛などはないという。照射は1回のみで済む。

 通常の放射線では治療困難である脳の悪性膠腫や皮膚悪性黒色腫、再発頭頸部がん、浸潤がんなどに効果がある。

 治験は南東北病院が近々、国立がんセンターが、17年3月ごろをめどに始める予定。

 

<WMN事務局>