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短信:ロボット治療機器に初の医療保険適用、歩行機能改善への活用に期待 装着型ロボットスーツ「HAL」(CyberDyne社)

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 厚生労働省の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は、全身の筋肉が徐々に動かなくなる筋委縮性側索硬化症(ALS)など、患者の歩行機能を改善するロボットスーツ「HAL医療用」(下肢タイプ)を使用したリハビリ治療の保険適用を決定した。

 ロボットスーツの公的医療保険適用は初めてで、4月から対象となる。

 HALを開発したのは、筑波大学発のベンチャー企業、サイバーダイン社(茨城県つくば市)。HALは、下半身に装着して太ももなどに取り付けた電極で、脳から筋肉へ神経を通して送られる信号を読み取り、モーターを動かして歩行を助ける。

 歩行機能を改善するリハビリへの活用が期待され、対象はALSや脊髄性筋萎縮症、筋ジストロフィーなどの患者で、推定患者数は約3400人。

 同社ではすでに下肢タイプのほか、脚及び腕の動きを支援する全身タイプも開発している。特に下肢タイプHALは脚力の弱った高齢者や、下肢機能のトレーニングを支援するロボットとして全国の施設で活用されている。

 ちなみに京都武田病院では、脳卒中や脊髄損主に不全麻痺)、脳性麻痺、ポリオ、ALS,筋ジストロフィー、シャルコー・マリー・トゥス病、などの脳・神経疾患、筋疾患に対するニューロリハビリテーションとしての治療などに期待。人工関節術後の患者にも応用し、成果を得ているという。

 

 サイバーダイン社では、ドイツに事業パートナーとしてCyberdyne Care Robotics GmbHを設立。日本発の最先端ロボット治療機器の世界展開を図っていくという。