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短信:統合失調症治療薬「セプリオン」の使用患者85人死亡。より適切な使用対象患者の特定へ情報収集(厚労省)

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 統合失調症治療薬「セプリオン」を使用中の患者が、発売後2年あまりで85人死亡した。
 セプリオンは、2013年11月発売の注射薬で、4週間に1回の投与で効果が持続する。
 厚労省は14年4月までに21例の死亡報告があり、死亡原因と本剤の因果関係は不明としながらも、同様の成分の薬に比べ死亡例が明らかに多いことから、製造販売業者(ヤンセンファーマ株式会社)を通じ、医療関係者に対し、適正な使用の徹底に向けて添付文書の改訂と、ブルーレター(安全性速報)により、注意を喚起した。その後も死亡者は増え、今年2月末までに合計85人となった。
 厚労省は死亡例の低減に向けて、関係学会とも協力しながら、より適切な使用対象患者を特定するために必要な国内外の情報収集を進めていく。
 医療関係者への注意喚起のポイントは、14年4月とほぼ同様で以下の3点となっている。

 

急激な精神興奮等の治療や、複数の向精神薬の併用を必要とするような患者には使用しないこと。
   リスペリドン持効性懸濁注射液(販売名:リスパダール コンスタ筋注用)から本剤への切り替えに当たっては、過量投与にならないよう、用法、用量に注意すること。
  パリペリドンまたは類薬であるリスペリドンでの治療経験がない場合は、まず、一定期間経口剤を投与して、症状が安定していることを確認した後、これら経口剤を併用せずに本剤の投与を開始すること。