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短信:高齢者施設で洗濯物を運ぶ介護支援ロボット。福島県・特区で実証実験、年内量産目指す。

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 福島県南相馬市の高齢者施設 福寿園で2月13日、介護支援ロボットの実証実験が行われた。県内の製造業者などが連携して、日用品の運搬などを担う目的で開発された。

半月ほどのテストを経たのち、年内の量産を目指す予定。

 

 福島県は災害により失われた産業基盤の再構築、新たなまちづくりを進めるため、研究会により検討。報告書「福島・国際研究産業都市(イノベーション構想)」が平成26年6月、政府の「経済財政運営と改革の基本方針2014」(骨太の方針)に盛り込まれ、政府の重要施策に位置付けられた。

 構想の主要プロジェクトのひとつに「ロボット研究・実証拠点」がある。 国家戦略特区指定による拠点強化で福島でしかできない実証試験が可能となっている。

 福島県では、「ふくしまロボットバレーの形成」として、東京オリンピックが開催される2020年の大震災後10年の節目に、「ロボット産業革命の地ふくしま」の姿を

世界に発信していく方針だ。

 ロボット実証区域の福島浜通りでは、ドローン活用の実証実験も行われている。

 

 今回実証テストが行われた介護支援ロボットは、機体の高さが約60センチ。床面に敷設した金属片に沿って、モーター駆動の車輪で自動走行する。事故防止のための障害物感知の際の自動停止機能も付帯している。

 同施設ではロボットを主に洗濯物の運搬に活用している。タブレット端末を装着すれば、巡回や受付け業務にも対応可能だ。

 単純作業の軽減により、職員がケアに専念できる利点があるという。

 価格は1台100万円程度。開発を主導したベンチャー企業ソーシャルロボティクス社では、入所者の反応は予想以上に好評だという。同社では5年で年間2000台の販売を目指していく。

以上