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短信:アルツハイマー病の採血診断法を世界初の開発 京都府立医大

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 京都府立医大分子脳病態解析学の徳田隆彦教授、同在宅チーム医療推進(神経内科学併任)の建部陽嗣特任教授らは、アルツハイマー病患者の脳に特異的に蓄積する病的蛋白質であり、その大脳内での広がりが認知症の発症と直接的に関連していることが分かっているリン酸化タウ蛋白(p-tau)を、ヒトの血液中で特異的に定量できる超高感度定量系を世界で初めて開発。アルツハイマー病患者およびダウン症患者では、正常対象者と比較して血液中p-tauが高値であり、それによってアルツハイマー病の診断ができるとする報告を9月4日付けの海外の専門誌電子版に発表した。

 この研究はアルツハイマー病に特徴的な脳病理である大脳でのリン酸化タウの蓄積を、血液バイオマーカーを用いて正確・迅速かつ非侵襲的に診断できることを世界で最初に示した画期的な成果であり、世界的な血液バイオマーカー開発競争をリードする最先端の報告であるという。

 徳田教授は「新手法は体への負担が少なく簡便で、正確、迅速に判別できる」と話している。

 チームによると、「タウ」というタンパク質のうち、脳内に蓄積しやすいタイプのタウが増えるとアルツハイマー病になりやすいため、診断ではこの異常なタウの血中量を測定した。これまで脳脊髄液から検出する方法はあったが、背中に針を刺して採取する必要があった。また、タウは脳から血中にはごく微量しか移動しないため、測定が難しかった。チームはタウに結合する抗体が目印になることを利用し、特殊な分析機器を導入して血液中のタウを従来の1000倍の感度で検出できるようにした。

 新手法で60~80代の男女20人の血液を分析したところ、異常なタウの量は患者の方が高くなる傾向が確認でき、診断に使えることが分かったという。将来、記憶テストの前に実施する患者の迅速スクリーニングなどに用いることを想定しており、実用化に向け、関係企業との共同研究を検討するとしている。

 研究は国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の認知症研究開発事業からの委託研究開発費により行われた。

 

(毎日、AMED)

 

以上