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短信:ブースターワクチン! いざ!副反応に備える心得と具体的対策

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 新型コロナウィルスワクチンのブースター接種が大々的に実施され始めた。

こどもたち始め再び多くの身近な人々の接種が検討されてくるだろう。

これまでに副反応に苦しんだ人も多いようだ。副反応に備え、頭痛薬や食料、飲料などを備え、慌てずに副反応に備えたり、そのつらさを軽減させ健康を維持してのりきりたいものである。隠れ脱水委員会 副委員長で麻酔科の医師でもある谷口英喜先生にじっくり解説頂く。

 

【監修医師紹介】

・済生会横浜市東部病院 患者支援センター長/栄養部部長

・「教えて!『隠れ脱水』」委員会副委員長

 

 新型コロナウィルスのワクチン接種による副反応に起きる・起きない、重い・軽い、は人によります。

 3回目のブースターワクチンは、もしかしたら従来の2回と異なる銘柄のものを接種する人もいるでしょう。従来の銘柄と異なる場合は、体質とのマッチングにより前回と異なる反応が出る可能性もあります。また、その時の免疫の状態によっても、副反応の度合いが異なる場合も考えられます。体調を整え、万が一の備えをしてなるべく健やかにブースターワクチン接種を乗り切りましょう!

 

*ワクチンの副反応はどうして起こるのか?

 

 副反応には摂取直後に起こるアナフィラキシーショックと遅発性に起きる発熱、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などがあります。アナフィラキシーショックが起きても医師が適切な対応をするので、医師の判断に従ってください。

 一方、多くの人が経験をする発熱、筋肉痛、関節痛、全身倦怠感などは、その時の体力の状態によって症状の度合いが変わってきます。ワクチン接種の日には、これから山にも登れる、100mくらいは走れる、それくらいの体力を蓄えておくのが理想です。また、ワクチン接種前には、汗をかくような激しい運動、寝不足、過度のアルコール摂取を避けるようにしましょう。

 

*ワクチン接種後、どう副反応に備える?

 

 ワクチン接種後は、注射した方の腕を使用する作業や、運転なども控えるようにして、激しい運動も避けるようにしましょう。また、その日にはできるだけ集中力が必要な業務なども入れないようにしましょう。

 もしも接種後に副反応が表れたときは、原則、医師の指示、処方に従うことが必要です。

 

*さあ来い、ワクチン副反応!備えるべきものは?

 

体温計 …知らない間に危険な状態にならないように

 ワクチン接種後には、自覚がないのに体温を測ったら高熱だったということもあります。高熱を出している場合は、体温を下げ、汗による脱水を回避する必要があります。自分の体温を把握するために体温計は必ず備えておきましょう。

 

氷枕 ・ 氷 …熱は速やかに冷まそう。

 高熱が続くのをそのまま放置してしまうと、脳や内臓などの器官へダメージを与える危険もあります。予想外の高熱の際にきちんと頭部を冷却できるよう、氷枕、氷は備えておくと安心です。おでこに載せる冷却シートは、快適なだけで体温を下げる効果はありませんので、注意してください。

 

解熱鎮痛剤 …アセトアミノフェンを成分とするものを

 また、ワクチン接種後に発熱した場合の解熱鎮痛薬は、副作用の少ないアセトアミノフェンを成分とするものを選ぶとよいでしょう。ただし、肝機能が悪い、アセトアミノフェンにアレルギーがある場合などは使えませんので必ず薬剤師さんに相談してから購入するようにしてください。もし、あまりに高熱が続くなど、症状が重いという場合は、必ず医師の診断をうけてください。

 

飲料水 …脱水を起こすリスクに備え、普段より多めに!

 副反応が出ると高熱に起因する脱水を起こしやすくなり、普段よりもより多くの水が必要になる可能性があります。1日2リットル分を3日分程度は買い置きしておきましょう。

 

食料 …カロリーがあるものが必須。特にビタミンB,Cを意識的に。

 通常の食事も、買い出しに行けなくなってしまうリスクがあるので、3食を3日分程度は買っておきましょう。

 食欲が落ちてもまずエネルギーを摂ることが重要なので、ゼリー飲料なども手軽に栄養を摂れていいでしょう。また、食事量が減る場合は、栄養、を効率よくエネルギーに代謝してくれるビタミンB群や、高熱で起こる炎症を抑えるビタミンCなどの栄養素は特に重要になります。   

 

経口補水液

 副反応で起こる「痛み」「倦怠感」が経口補水液で緩和されるのは本当です。脱水の緩和には、塩分やカリウムが最も効率的に腸から吸収される濃度で含まれた経口補水液をのむことです。

 実は巷で噂になっている「経口補水液を飲むと副反応がマシになる」という現象は、当てはまる場合があると思われます。副反応の頭痛、筋肉痛などの痛みや全身倦怠感は、ワクチンの影響のみならず、脱水を起こしているが故に増幅している可能性があります。

 脱水を起こすと、全身の血液量が減ってしまい、脳にめぐる血流量も減ってしまうのです。脳の血流が減って、最後まで血流が残るのが脳のなかでも“痛み”を感じる部分なのです。従って脱水症になると、新たな痛みが生じたり、もともとあった痛みが増強されたりします。

 これは私たち麻酔科医の間では、常識的なことで、手術後の痛みや慢性痛に対しても、常に脱水症のケアは怠りません。もともと起こっている炎症カ所により激しい痛みを感じるのは脱水が原因である可能性も高いのです。

 症状の緩和のために脱水症に適している経口補水液が役に立つと思われます。

以上