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短信:血液型違う親子間の生体肺移植に成功 京大病院

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  京都大学医学部付属病院は4月12日、重い肺疾患の女性に、通常は適さない組み合わせとなる血液型の父親から肺を移植し、手術が成功したと発表した。京大によると、こうした「血液型不適合」での生体肺移植の成功は世界初。経過も良好だという。

 

 京大病院によると、女性は10歳代で、白血病の治療で受けた骨髄移植後の合併症で肺の機能が低下。2021年9月からは人工呼吸器が必要な状態だった。

22年2月16日に、O型の女性に対し、B型の父親と、Oの母親から肺の一部を移植。拒絶反応が1度起こったが回復し、4月11日に退院した。人工呼吸器は必要なくなり、歩けるようになったという。

 

 腎臓や肝臓では血液型不適合の生体移植が定着しているが、肺は術後に拒絶反応や感染症を引き起こしやすいため、実現していなかった。今回は3週間前から免疫抑制剤を使うなどして、手術に臨んだという。会見した日本移植学会の江川裕人理事長は「移植医療の新たな扉を開けたものと評価する」と話した。

(朝日新聞 4/13)