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短信:WHO、サル痘の「緊急事態宣言」見送り 感染状況次第で再検討も

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 天然痘に似た感染症「サル痘」について、WHO(世界保健機構)は、25日(日本時間26日)テドロス・アダノム事務局長が、現時点で「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するとは判断しなかった、と発表した。23日に開かれた専門家の緊急委員会の助言に従ったという。

 

 テドロス氏は25日の声明で、5月初旬以来、50か国以上で3千人がサル痘に感染したとして、「感染拡大を深く憂慮している」と表明した。特に懸念されている点として、「新しい国や地域に急速に広がり続けていることだ」とも指摘。今後も感染の拡大状況を注視し、必要となれば、再び専門家の緊急委員会を開くという。

 

 サル痘は、1970年に、コンゴ民主共和国(当時のザイール)で人への感染が初めて確認された感染症で、アフリカ中西部で流行してきた。これまでアフリカ大陸の外での流行はなかったが、今年5月以降、欧米や中東、アジア太平洋地域などにも感染が広がっていることが確認され、WHOが警戒を強めてきた。 

(朝日新聞DIGITAL 6/26)