ホテル業界を絶好調と見る人もいるが、業界に足を踏み入れている我々には「混沌」と言うのが実態である。
とりあえず今夏の大きな波を乗り切る為に業界全体で体を張って凌いでいるが、観光需要の波が収まる気配は現状では考え難い。有事によるインバウンドの回避、大幅円高、自然災害による風評被害で出ない限りは日本が飽きられる要素は少ない様に思われる。この混沌が続けば次に来るのは人々の疲弊であり、無理しすぎると次に起こるのは大事故である。コロナ前からもドライバーの過剰労働で死亡事故が多々発生しているので慎重に臨んで欲しいものだ。
相変わらず人手不足問題がクローズアップされているが、元々コロナ前２０１９年の段階で既に人手不足問題が生じていたが、この頃の為替は＄＝￥108、今は￥146迄円安になっており海外出稼ぎ労働者にとって自分の収入が３割以上も目減りしているにも拘わらず喜んで日本に働きに来る魅力は薄れている。
不法就労者ですら日本から脱出したい心境ではないかと察する。
人手不足問題を早急に解決するには海外労働者を多数受け入れるのが手っ取り早いが、せめて今の円安は何とかして欲しいものだ。
＜ワタキューセイモア ホテル営業本部＞