アルプス処理水放流の問題で中国人団体客が日本を避けているという報道にも関わらず、遂に9月の延べ宿泊者数で日本人、インバウンド共にコロナ前数値を上回った。
国内宿泊施設については既に人手不足でパンク状態になっており、街角を歩いていると中国人のインバウンドが徐々に増えてきているのを実感する。
最近の放流水に対するブーメラン効果、先月のシンガーソングライター 谷村新司さんや李克強元首相 の急逝に際しては中日本双方から哀悼の意を報じる等、敵意を持った日本批判から、口調も柔らかくなってきた。
ところが、日中の雪解けもそう遠くはない気がする。と、糠喜びするのは未だ早い。日本を敢えて避けていた年間800万人の中国人インバウンドが遅れ馳せながら憧れの日本に矛先を向けてくるのだ。
今度の春節には政令指定都市の人口に近い数の中国人インバウンドが団体で日本に押し寄せて来るかもしれない。5％近い日米金利差は当面続くだろうから円安は治まらず、労働力不足の解消には間に合わない為、現状のインフラや限られた条件で次の大波を乗り切ら無ければならない。迎えるおもてなし日本チームには本当に正念場になるだろう。
＜ワタキューセイモア ホテル営業本部＞