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短信:GSKのRSウィルスワクチン「アレックスビー」が、米TIME 誌 「THE BEST INVENTIONS OF 2023」に選出

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GSKRSウィルスワクチン「アレックスビー」が、米 TIME

THE BEST INVENTIONS OF 2023」に選出

 

 グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ポール・リレット、以下GSK)は、2023年11月17日、RSウィルスワクチン「アレックスビー(Arexvy)」が、米国TIME誌の2023年版「THE BEST INVENTIONS OF 2023」の医療部門において選定されたと発表した。

 

  TIME誌のTHE BEST INVENTIONSには、「生活を変える200の卓越したイノベ―シヨン」が選定される。医療分野に加えて、AI、グリーンエネルギー、サステナビリティなどの成長分野にも焦点をあて、独創性、有効性、熱意、影響力などの観点から、世界中のTIME誌の編集者や特派員による推薦と、オープンなオンライン申請プロセスを通じて、評価された。(詳細はTIME誌のウェブサイト)

 

 「アレックスビー」は60歳以上を対象にRSウィルスによる下気道疾患の予防を目的とし、米国で承認された世界で初めてのRSウィルスワクチン。日本では、60歳以上を対象にRSウィルスによる感染症の予防を目的として、2023年9月に本邦初となる承認を取得したもの。

 

*「アレックスビー(Arexvy)」 (組換えRSウィルスワクチン)について

 アレックスビーは、アジュバント添加RSウィルスワクチンであり、膜融合前型で、安定化された遺伝子組み換えRSウィルスF糖タンパク質(RSVPreF3)抗原を含有している。この抗原には、GSK独自のAS01Eアジュバントを組み合わせている。

 

*60歳以上を対象に実施したアレックスビーの単回摂取の有効性を検証する、ランダム化、プラセボ対象、観察者盲検、多国間第Ⅲ相試験には、日本を含む17カ国から約25,000例(うち日本人約1000例)が登録された。現在、基礎疾患を有する集団を含む50~59歳を対象としたアレックスビーの臨床試験が進行中で、米国においては、2024年にこの年齢層への適応拡大について決定される見込みだ。

 

*RSウィルス(呼吸器合胞体ウィルス)について

 RSウィルスは、肺および呼吸器に影響を及ぼす一般的な感染高年齢性ウィルス。

高年齢成人では、加齢に伴う免疫機能低下などのため重症化リスクが高く、基礎疾患のある高年齢成人ではより重症化するリスクが高くなるといわれている。RSウィルス感染症は、RSウィルスにより、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、慢性心不全などの病態が悪化し、肺炎、入院、死亡などの重篤な転機につながる可能性がある。

 呼吸器感染症の一つである肺炎は、日本で5番目の死因であり、RSウィルス感染症で入院した患者さんのうち、約半数が肺炎を罹患したことが、米国のデータで示されている。

 

 60歳以上の成人において、先進国では毎年RSウィルス感染症によって47万人以上の入院と約33,000人の院内死亡、日本では約63,000人の入院と、約4,500人の院内死亡が推定される。

 

**GSKは、サイエンス、テクノロジー、人財を結集し、病に先手を打つことを存在意義とするバイオ医薬品のグローバルリーダー。免疫学、遺伝学、先端テクノロジーを駆使し、感染症、免疫・呼吸器疾患、オンコロジーをはじめとする疾患領域の研究開発に注力している。

 

報道関係者からの問い合わせ先 080-9530-1427

グラクソ・スミスクライン株式会社 

コミュニケ―シヨン  正木 あつこ