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ホテルリネン業界のつぶやき

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 - 秋の九州旅行はいかが? -

 

 

 7月28日16時27分、熊本県熊本地方でマグニチュード7.1の地震が発生し、宇城市と氷川町で震度7を観測しました。被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。揺れの被害が少なかった観光地にも影響は広がり、熊本県内の宿泊キャンセルは、8月21日時点で約19万人泊、約27億円に上っています。

 こうした落ち込みを取り戻すため、観光庁の「九州ふっこう応援割」が10月1日の宿泊分から始まっています。旅行・宿泊料金の割引率は、打撃の大きい熊本県と鹿児島県が6割、九州のほかの5県が5割です。なお観光を応援するための制度なので、出張など仕事での宿泊は対象外です。詳しくは末尾の特設サイトにて最新情報を確認してください。

 さて今回は、九州へ旅行に来る方に向けて、熊本と鹿児島を中心に、この秋の味覚や名物、催しを紹介します。いつもと毛色が違いますが、九州に遊びに来られる際の検討材料になればいいなと思います。ではさっそく。

 熊本の定番の名物といえば、馬刺しとからし蓮根です。熊本の二大郷土料理とされるこの二つは、それぞれ加藤家と細川家という二人の殿様の家に由来するとされています。馬刺しは、熊本城を築いた加藤清正が朝鮮出兵の際に食糧難に陥り、馬肉を食べたのが始まりというのが通説です。熊本では、馬肉の刺身にニンニクや生姜を添え、醤油をつけて食べるのが主流で、馬肉の生産量も熊本県が日本一です。

 からし蓮根は、蓮根の穴に味噌と和からしを混ぜたものを詰め、衣をつけて油で揚げたものです。1632年ごろ、病弱だった肥後細川家の初代藩主・細川忠利のために考えられたのが始まりとされています。輪切りにした断面が細川家の家紋「九曜」に似ていたことから藩の栄養食となり、明治維新のころまでは門外不出の味でした。

 秋の味では、県北の山鹿市で、9月から11月にかけて和菓子店や飲食店が地元の和栗を使ったスイーツを販売します。

 熊本市中央区の県伝統工芸館には、地震で被害を受けた工芸家の作品約260点が並び、購入することもできます。「令和8年熊本地震被災工房支援展」で、12月ごろまで開かれる予定です。作品のそばには、被害の様子を伝える写真や作家からのメッセージも展示されています。

 県南の人吉・球磨地方の「球磨焼酎」は、国産米だけを原料に人吉球磨の地下水で仕込み、地域内で蒸留して瓶詰めした米焼酎です。日本に4つしかない産地呼称が認められた本格焼酎のブランドで、27の蔵元が200を超える銘柄を造っています。6年前の令和2年7月豪雨では球磨川が氾濫し、被災した蔵元もありました。その豪雨で被災し、一部区間で運休が続いていた「くま川鉄道」が、9月20日に全線で運行を再開しています。熊本県の応援割は、12月25日の宿泊分まで対象です。

 鹿児島の秋の味は、焼酎の新酒です。芋焼酎は8月ごろから仕込みが始まり、その年の新酒が飲めるようになるのが11月1日の前後です。鹿児島では蒸留したての新酒を「煮たて」と呼び、県内の蔵元では、できたての新焼酎を味わえる「新焼酎祭り」が開かれます。10月31日と11月1日には、鹿児島市の天文館のアーケードなどで「焼酎ストリート2026」も開かれます。

 定番の名物は「かごしま黒豚」です。約400年前に島津家18代当主の家久が琉球から移入した豚がルーツとされ、サツマイモを含んだ飼料で育てることで、脂がべたつかずさっぱりした肉になります。1950年代後半からは成長の早い白豚に押されて一時は絶滅の危機に陥りましたが、生産者の努力で持ち直しました。豚の骨付きあばら肉を芋焼酎で炒りつけ、味噌と黒砂糖で煮込む郷土料理「豚骨」は、薩摩武士の野外料理が始まりです。

 天文館では、焼酎ストリートに続く11月2日と3日に、南九州最大の祭り「おはら祭」が開かれます。今年で75回目で、本まつりの日には電車通りの約1,480メートルが踊りの会場になります。始まりは昭和24年、鹿児島空襲で市街地の9割以上が焼け野原となったあと、復興に燃える市民の手で生まれた祭りでした。

 地震の後、鹿児島県への来訪者も18.6%減りました。鹿児島県の応援割は10月中旬に始まる見込みで、対象は最長2027年2月末の宿泊分までです(12月26日〜1月3日を除く)。10月13日までは、県独自の「かごしま観光応援割」が実施されています。

 ほかの5県にも、この季節ならではの味があります。福岡の糸島では、10月後半から秋冬にかけて牡蠣小屋が営業を始めます。佐賀の呼子では、3月から11月ごろはケンサキイカが主に水揚げされ、活造りを食べた後に残ったゲソを天ぷらにしてもらうのが定番です。大分の郷土料理「りゅうきゅう」は、ブリなどの刺身をすりごまの入ったタレに絡めたもので、ご飯に乗せたり、お茶漬けにしたりして食べます。宮崎のチキン南蛮は延岡市の洋食店のまかない料理がルーツとされ、延岡では今もタルタルソースを使わない甘酢仕立てが根強く支持されています。長崎のハウステンボスでは11月3日まで、熊本の食材を使った馬肉寿司や和栗のモンブランカヌレなどを提供し、売上の一部を被災地に寄付しています。

 紹介した日程や内容は変わることもあるので、お出かけ前に各主催者やお店の情報を確認してください。

 旅行の予定を考えるとき、九州も候補の一つに入れていただければうれしく思います。

 

<抱一>

参考

観光庁「令和8年熊本地震 関連情報」 https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics04_00093.html

九州ふっこう応援割お知らせサイト(各県の特設サイトへ移動できます) https://fightkyushu.welcomekyushu.jp/