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短信:お酒を飲んで顔が赤くなりやすい人は、大腿骨骨折リスクが大きい。慶応義塾大学医学部が研究結果を発表

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 お酒で顔が赤くなりやすい人は、普段の飲酒量に関係なく、骨粗しょう症による大腿骨近位部骨折をおこしやすくなることが、慶応大学医学部の研究で明らかになった。ビタミンEの摂取で骨折予防につながる効果が期待できるという。

 

 お酒を飲んだ際に赤くなりやすい人は、アルコールを飲んだ後のアルコール代謝の過程で発生するアセトアルデヒドの分解に機能するALDH2という酵素タンパク質が、遺伝的に活性が弱いか、欠けている。この遺伝は、日本人など東アジアの人種に多いとされている。

 

 大体骨近位部骨折は、現在国内で約20万件発生している。骨粗しょう症による骨折のなかでも最も重篤なもので、寝たきりや要介護の要因になる。また、骨折発生後1年で亡くなるケースがあるなど、死亡率も増加させることから、予防が重要だという。

 

 同大学整形外科教室の宮本健史・先進運動器疾患治療学寄付講座特任教授は、「今回の研究から、お酒を飲むと赤くなることが、本人あるいは家族など周りの人が骨折のリスクに気づくための分かりやすい指標となる。高齢者の骨折を未然に防ぐ取り組みのきっかけとして、家庭でできる骨折予防につながっていくことが期待される」としている。

 

以上