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短信:厚労省検討会、膵がんと放射線被ばくに関する医学的知見を公表

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 厚労省の「電離放射線障害の業務上外に関する検討会」(座長:国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 執行役 明石真言)は、このほど膵がんと放射線被ばくとの関連について、現時点の医学的知見を報告書としてとりまとめ報告した。

 この報告書は、放射線業務従事者に発症した膵がんの労災請求があったことを受け、業務が原因かどうかを判断するために、国際的な報告や疫学調査報告などを分析・検討し、取りまとめたもの。ちなみに、この報告書は、現時点での医学的知見を取りまとめたもので、今後とも医学的知見の収集を行う意向。

 

【検討会報告書の概要】

 

1、被ばく線量について

  ① 略

  ② 膵がんを含む全固形がんを対象としたUNSCER(国連科学委員会)などの知見では、被ばく線量が100から200mSv以上において統計的に優位なリスクの上昇が認められ、がんリスクの推定に用いる疫学的研究方法はおよそ100mSvmまでの線量範囲でのがんのリスクを直接明らかにする力を持たないとされている。

 

2、潜伏期間について

  ① 膵がんに関する個別文献では、膵がんの最小潜伏期間について記載されたものはなかった。

  ②UNSCEARなどの知見では、全固形がんの最小潜伏期間について、5年から10年としている。

 

3 放射線被ばく以外のリスク要因

   膵がんには、喫煙、肥満がリスク要因として知られている。