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短信:小児の原因不明の急性肝炎について【厚生労働省 健康局 結核感染症課】

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 世界保健機関(WHO)の報告によると、5月6日現在、少なくとも169例(死亡1名)の小児における原因不明の急性肝炎が継続して報告されています。うち、74例でアデノウィルスが検出されていますが、原因ウィルス等については不明であるとしています。また、小児における急性肝炎が実際に増加しているのかについても、不明であるとしています。WHOでは、この急性肝炎の原因特定を目的として、暫定的な症例定義を定め、各国に症例定義に該当するケースの報告を求めています。

 

 厚生労働省では、こうした事案について、令和4年4月20日に自治体等に対し、注意喚起及び情報提供依頼、4月27日に当該事例の感染症サーベイランス及び積極的疫学調査についての事務連絡を発出しているところです。

今後も定期的に症例報告の状況を取りまとめて公表していきます。

 

 また、引き続き、各国政府やWHO、専門家等とも連携しつつ、諸外国の感染状況を注視しながら、情報収集に努めてまいります。

 

 

(参考:急性肝炎)

 

・急性肝炎は、症状が現われない人や、食欲不振、全身倦怠感、悪心・嘔吐、右季肋部痛、濃色尿、下痢などが見られ、黄疸も認められるようになる。

 

・日本肝移植学会の肝移植症例登録報告では、急性肝不全としてHBV、 薬、剤性、自己免疫性肝炎、ウィルス性(非HBV)、原因不明、その他等に分類されます。2018年から2020年の3年間の小児肝移植の事例数は、41例。うち、ウィルス性(非HBV)2例、原因不明36例、新生児へマクロマトーシス1例、その他2例。

 

・急性肝炎の原因ウィルスによって異なり、経口感染、血液感染、母子感染、性感染、などがある。治療はいずれの急性肝炎でも対症療法のみであるが、劇症肝炎の場合には血漿交換、人工肝補助療法、肝移植などの特殊治療が必要となる場合がある。

 

出典: 国立感染症研究所 IDWR 2002年第3号

https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/2403-hv.html

 

出典: 日本肝移植学会・肝移植症例登録報告(一部改訂)

http://jlts.umin.ac.jp/images/annual/JLTSRegistry2020.pdf

 

Press Releaseより(抜粋)5/6