同大病院循環器内科の諏訪哲先任准教授、萩田学準教授、和田英樹助教、大学
院性の武内充裕らの研究グループは、急性心筋梗塞を起こした65歳未満の人は、退院後の「一人暮らし」が死亡率を高める要因となることを突き止めた。65歳以上の人は一人暮らしでも死亡率に影響しなかった。
研究グループは急性心筋梗塞で同院に搬送され緊急カテーテル治療を受けた患者2547人について、退院してから平均5年後の死亡率を調べた。65歳未満で一人暮らしの人は同居人がいる人に比べて死亡率は約1.8倍高かった。仕事のストレス、食生活の乱れや薬の管理の怠りが原因とみられる。65歳以上はそれまで自立した生活を送り、一人暮らしでも自分で身の回りのことができるためと推測される。男女差はなかった。
急性心筋梗塞は退院後の通院や服薬を続けるのが大切だ。薬の飲み忘れで再発する場合も多い。治療途中で通院をやめる人もあり支援が欠かせない。
本研究はEuropean Heat Journalの学術雑誌「Quality of Care and Clinical
Outcomes」オンライン版に掲載された。
(日経7/6・プレスリリース5/13)
2020/07/15【短信】