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短信:「自閉症」など治療法に光 脳をモデル化、表情から感情を読み取る過程  解析  東北大の研究チーム / 宮城

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 東北大の高橋雄太助教(精神医学)らの研究チームは17日までに、コンピュータ上で脳をモデル化することで、人間が他人の表情から感情を読み取る過程を解明したと発表した。相手の感情を認識しづらいとされる自閉スペクトラム症(ASD)と似た症状もモデル上で再現。症状が現れる仕組みの理解につながるとしている。成果は英科学誌電子版に掲載された。(毎日新聞8/18)

 

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(21/7/26 上記Press Release)

  東北大学病院

 東北大学大学院医学系研究科

 国立精神・神経医療研究センター

 慶応義塾大学

 

『研究のポイント』 

 ・生体脳を模倣した神経回路モデルに人間の表情変化を予測するような学習をさせたところ、自然発生的に感情ごとのカテゴリが形成されることを明らかにした。

 ・神経回路モデルでニューロンの活動を異常に変化させるよう設定したところ、感情認識や汎化の変調といった自閉スペクトラム症に類似した症状が観察された。

 ・神経回路モデルで精神障害の症状を再現する「計算論的精神医学」アプローチにより、自閉スペクトラム症の症状出現のメカニズム理解に貢献できることを示した。

 

 『研究概要』

 ヒトは表情の画像を見ることで、「悲しみ」「怒り」などの異なる感情を認知することができると考えられている。しかし、発達過程において、表情を見ただけで異なる感情をどのようにして判断できるようになるのか、その仕組みはほとんどわかっていない。東北大学病院精神科の高橋雄太助教と東北大学大学院医学系研究科の富田博秋教授、慶応義塾大学理工学部の村田真吾専任講師、国立精神・神経医療研究センターの山下祐一室長らのグループはヒトの発達過程で表情から感情を認識するようになる過程と、自閉スペクトラム症を持つ人におけるその変化を、コンピュータ上で脳を再現した神経回路モデルを用いて再現することに成功した。本研究は、ヒトが他人の表情を目で見て学習するだけで感情の認識が可能になる過程を始めて明らかにした重要な報告である。本研究を発展させることで、ヒトが感情を認識するようになる過程や、自閉スペクトラム症の人々の認知特性についての理解を進め、感情を認識しづらい障害をもつ人に対する適切な介入方法の検討への貢献が期待される。

 本研究成果は、2021年7月26日午前10時(現地時間、日本時間7月26日午後6時)Scientific Reports誌(電子版)に掲載された。